出雲崎の妻入り町並み
実写(ライセンス済み)Nihongo1234 / CC BY-SA 4.0

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出雲崎の妻入り町並み

local穴場——実はすごい

佐渡の金銀が陸揚げされた天領の港町。平地が足りなかったせいで、家は街道に妻を向けて並ぶことになった。間口の狭い家が、町の端から端まで途切れずに一列で続いている。

  1. 起点長岡駅
  2. 約1時間長岡駅から越後交通バス
  3. 降車良寛堂前(越後交通バス)
  4. 徒歩
  5. 出雲崎の妻入り町並み

狙い目

出雲崎は未発見の町ではない。ただ、どこかへ行く途中には無い。越後線の駅は台地の上にあり、海沿いの国道は町を素通りしていく。ここは通りそのものが見どころで、それは歩かないと読めない。だから多くの人は、この町をフロントガラス越しにしか知らない。

場所

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見どころ(歩く順)

道の駅 越後出雲崎 天領の里Tail furry / CC BY-SA 4.0
  1. 良寛堂良寛の生家・橘屋の跡に建つ、海に面した小さな堂
  2. 芭蕉園「荒海や佐渡によこたふ天河」の句碑が立つ庭
  3. 妻入りの通り街道沿いに、間口の狭い家が奥へ深く連なる一本道
  4. 北国街道妻入り会館妻入りの間取りを復元した、無料で入れる町家
  5. 天領の里通りの南端にある道の駅。天領出雲崎時代館と石油記念館が入る

実際の行き方

  1. 長岡駅→良寛堂前(越後交通「出雲崎車庫行き」バス・一時間弱)。
  2. 北国街道を南へ、妻入りの家並みの中を歩く。
  3. 北国街道妻入り会館に寄って、家の内側の造りを見る。
  4. そのまま尼瀬まで歩き、代官所跡と道の駅へ。
長岡駅から越後交通バス
この海岸への玄関口は上越新幹線の長岡駅になる。駅前から「出雲崎車庫行き」のバスに乗ると、平野を西へ横切って一時間弱で海まで下りる。降りるのは良寛堂前。町の端ではなく、通りのちょうど真ん中に立てる。
長岡へ戻る
帰りは同じ路線で海沿いから長岡へ。田舎の路線バスなので、歩き終えてからではなく、歩き出す前にバス停の柱で帰りの時刻を読んでおきたい。この近くで遅い列車があるのは長岡だけだ。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

この町には平らな土地がほとんどない。丘が海際まで迫り、残されたのは幅数百メートルの棚だけだ。街道も廻船問屋も旅籠も住まいも、そこに収めるしかなかった。答えが妻入りである。屋根の妻側を通りに向け、間口を詰めて奥へ伸ばす。江戸時代は間口の広さに税がかかったから、その癖はいっそう強まり、やがて町そのものの形になった。こうしてできた家並みが、井鼻から尼瀬まで約3.6キロ、途切れずに続く。町はこれを日本一の妻入りの街並みと呼んでいる。

おすすめの楽しみ方

妻入り会館は10時から16時まで。家の内側がどうなっているかを見られるのはここだけなので、歩く時間はこの窓に合わせたい。それ以外なら午後遅くがいい。町は西を向いて開いていて、通りの正面はそのまま佐渡と夕日の方向になる。

歴史・背景

1616年、幕府は出雲崎を直轄地とし、越後で最初の代官所を置いた。佐渡から運ばれてくる金銀を扱うためである。荷と船乗りと金が集まり、町は北国街道の宿場として廻船問屋・旅籠・遊廓を抱えるまでになった。良寛はその廻船問屋の家に生まれている。芭蕉も奥の細道の途上で足を止め、佐渡へ横たわる天の川の句を残した。時代が下ると、海岸はもうひとつの顔を持つ。尼瀬は日本の近代石油産業が始まった場所でもある。

行く前に

現金
通りを歩くのは無料。街道沿いの北国街道妻入り会館も入館料はかからない。道の駅にある時代館は有料で、確認した時点では大人500円。同じ料金で隣の石油記念館も見られる。
知っておきたいこと
妻入り会館は年末年始に休む。道の駅の時代館は毎月第1水曜が休館日になる。ここは雪の海岸でもある。冬は海から吹きつける風がまともに通りへ入り、遮るものはない。町が知られる夕日も、その風と一緒にやってくる。
別ルート
鉄道ならJR越後線の出雲崎駅。ただし駅は台地の上にあり、海沿いの町まではバスか長い下り坂になる。車なら国道352号が海岸を縦に走り、道の駅に無料の大きな駐車場がある。
降りたあと
良寛堂前で降りると、そこはもう街道の上で、目の前が良寛生誕の地に建つ良寛堂だ。あとは南へ歩く。通りは最後まで同じ通りで、両側に間口の狭い家が続き、一キロほど先の尼瀬で道の駅に出る。

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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。