
広島東・府中市上下町No.596★地図で見る →
上下白壁の町並み
〜天領として栄えた商家町〜
広島県東部の山あいに、白壁となまこ壁の商家が続く一本の通りが残る。上下は幕府の直轄地、いわゆる天領で、その立場が呼び込んだ金融の商いが、この町並みをつくった。
- 起点福山駅
- 約1時間30分JR福塩線・府中で乗換
- 降車上下駅(JR福塩線)
- 徒歩
- 上下白壁の町並み
狙い目
福塩線の北側、府中から先は一日数往復しかない。訪れる人の多くは車で来るので、通りが人でいっぱいになることはまずない。市と地元の観光団体は日本語できちんと記録しているが、英語の情報はほとんど見当たらない。
場所
広島のほかの記事 25件・地図で開く →見どころ

- 旧田辺邸街道沿いに残る江戸時代の町屋。白漆喰と格子戸の構え
- 上下キリスト教会広島県文化百選に選ばれている、町並みのなかの教会
- 上下歴史文化資料館作家・岡田美知代の生家を改築した、町の展示施設
- 翁座町が公開している木造の芝居小屋
- 旧上下警察署火の見櫓を屋根に載せたまま残る、旧警察署の庁舎
実際の行き方
- 福山駅→府中駅(JR福塩線・1時間に1〜2本)。
- 府中駅→上下駅(非電化の北側区間に乗り換え。一日5〜6往復)。
- 上下駅→白壁の町並み(東へ徒歩約5分)。
- 通り沿いの観光案内所で当日の公開状況を聞き、端から端まで歩く。
- JR福塩線・福山駅から府中乗り換え
- 福山駅→(JR福塩線)→府中駅で乗り換え→上下駅。地元の観光団体は福山から約1時間30分としている。福山〜府中は1時間に1〜2本あるが、府中から先の非電化区間は一日5〜6往復しかない。乗る列車を先に決めてから動きたい。
- 上下駅から福山へ戻る
- 同じ福塩線で府中へ、そこで乗り換えて福山へ。府中〜吉舎の間は8時間以上まったく列車が来ない時間帯がある。着いたらまずホームの時刻表を見て、帰りの便を押さえておくこと。
どんな場所か
上下は、石見銀山の銀を瀬戸内へ運ぶ街道の宿場のひとつだった。藩ではなく幕府が直接おさえた土地だったから、両替商が集まり、金を貸す商いが町の稼ぎになる。その稼ぎは建物のかたちで残った。白い漆喰の壁、なまこ壁、店先の格子戸。街道はいまも町のメインストリートで、商家と蔵が途切れずに並ぶ。通り沿いには商家を改築した歴史文化資料館があり、旧警察署の建物は火の見櫓を載せたまま立っている。
おすすめの楽しみ方
通りは端から端まで歩いても一時間ほど。急がずに往復できる長さだ。建物ごとに開いている日が違うので、まず観光案内所を覗いて、開いているものから順に回るといい。春先のひなまつりと五月の端午の節句まつりのころは、店先の飾りごと町並みの表情が変わる。
歴史・背景
江戸時代、上下は天領だった。大名の領地ではなく、幕府が直接支配した土地である。代官所が置かれ、周辺一帯の政治の中心になった。同時にここは、石見銀山の銀が瀬戸内へ抜けていく街道の途上でもある。人と銀が通れば金が動く。両替商が育ち、この町で発行された銀札は広島藩領や福山藩領にまで流通した。通りの白壁は、その商いが積み上げた壁だ。
行く前に
- 現金
- 通りを歩くこと自体に料金はかからない。資料館や芝居小屋は町が開けているもので、公開日や扱いは変わるため、通り沿いの観光案内所で当日の状況を確かめるのが確実。小さな町なので、現金は用意しておきたい。
- 知っておきたいこと
- 通りは屋外で、時間に関係なく歩ける。ただし建物はそれぞれ休みの日を持つ。山あいなので冬は冷える。日中に訪ねるのが無難だ。
- 別ルート
- 広島側からは、広島バスセンター発の高速バス(広島交通)が上下駅前に停まる。所要は約2時間。広島空港からも同じ路線で、約1時間から1時間40分。
- 降りたあと
- 上下駅を出て東へ徒歩5分ほど。白壁の並ぶ旧街道に出る。
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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。

