
島根・隠岐諸島No.829★★地図で見る →
隠岐ユネスコ世界ジオパーク
日本海に浮かぶ島々。周囲を海食崖に囲まれ、中心には海に沈んだカルデラがある。鳥取側の港から渡るフェリーが着くのが西郷港で、そこの展示館が島の読み方を教えてくれる。
- 起点境港
- 約2時間30分境港からフェリー
- 降車西郷港(隠岐汽船・島後)
- そこから
- 隠岐ユネスコ世界ジオパーク
狙い目
隠岐は知られていない島ではない。展示館があり、遊歩道が整備され、展望地には標識も立つ。静けさをつくっているのは海のほうだ。片道数時間の航路が日帰り客をふるい落とすので、繁忙期でも崖の上の道は本土の展望台とは人の密度が違う。
場所
島根を地図で開く →見どころ

- 隠岐自然館西郷港にあるジオパークの展示館。大地・生態系・人の営みの三つで構成される
- 西郷港島後の玄関口。観光案内所と島前行きの船が同じ建物にそろう
- ローソク島島後の沖に立つ蝋燭の形の岩。夕方、船の上から眺める
- 国賀海岸・摩天崖西ノ島の海食崖。高さ257mまで立ち上がり、上に遊歩道が通る
- 島前カルデラ西の三島に囲まれた海。知夫里島の丘の上から全体が読める
実際の行き方
- 境港または七類港→西郷港・島後(隠岐汽船フェリー約2時間30分/高速船約1時間)。
- 西郷港→隠岐ジオゲートウェイ内のジオパーク展示館(徒歩約1分)。
- 島後→別府港・西ノ島、または菱浦港・中ノ島(島前行きの船)。
- 別府港→国賀海岸(路線バスまたはタクシー)で崖の上の道へ。
- 境港から隠岐汽船
- 隠岐汽船が、鳥取の境港と松江の七類港から島後の西郷港へフェリーと高速船を出している。所要は同社の案内でフェリーが約2時間30分、高速船が約1時間。季節によってダイヤが変わり、夏は埋まるので、宿より先に船を押さえたい。
- 海路か空路で戻る
- 西郷港からは本土の両港へ戻る便が出るが、夕方以降と冬は本数が減る。島後の隠岐空港からは本土への便もある。時化ると欠航するうえ、陸路の逃げ道はない。最終行程には必ず余裕を入れておきたい。
どんな場所か
隠岐諸島は、島根半島の沖の日本海にある。有人の島が四つ、そのまわりに無人の岩と島が散らばる。西ノ島・中ノ島・知夫里島の三島は、海に沈んだカルデラの外輪山の上に乗っている。だから三島に囲まれた海は、内海のように穏やかだ。四つめで最も大きい島後には、本土との港と空港がある。ジオパークはこの島々を三章の一冊として扱う。大地がどう作られたか、大陸から切り離された島で何が育ったか、その両方で人がどう暮らしてきたか。島をつないでいるのは道路ではなく船だ。
おすすめの楽しみ方
一泊ではなく二泊を勧めたい。往復の航路で前後の一日はほぼ消えるうえ、島と島を結ぶ船にも時刻表がある。一泊だと港を眺めて帰ることになりかねない。まず港の展示館に入り、それから崖へ出る。岩が何でできているかを見てからのほうが、風景の解像度が上がる。高速船を使えば海の時間は半分になるが、冬は通しで動かない。日程を固める前に、どの便が走っているかを確かめておきたい。
歴史・背景
隠岐は長く流刑の島だった。後鳥羽上皇が流され、のちに後醍醐天皇も流され、その周囲にいた人々が神社と陵、そして歌の文化を島に残した。一方で牛突きや村々の祭りといった、いまも続く島の暮らしそのものも、ジオパークは遺産として数えている。この島々が世界ジオパークに認定されたのは2013年で、現在はユネスコの名を冠している。
行く前に
- 現金
- 船のきっぷは乗る前に港の窓口で買う。運賃は座席の等級で変わる。ジオパークの展示館は有料。島ではカードを当てにせず現金を持っていったほうがいい。
- 知っておきたいこと
- 高速船は冬のあいだ運休する期間があり、この海域の便はどれも天候次第だ。崖の上の道には柵のない区間があり、西向きの海岸の風は駐車場で感じるより強い。
- 別ルート
- 松江からなら、境港ではなく島根側の七類港を使う。同じ会社の船が両方から出ている。隠岐空港へ飛べば海の移動は一気に短くなり、丸一日ぶんが手元に戻る。
- 降りたあと
- 展示館は西郷港の隠岐ジオゲートウェイの中にあり、タラップから一分で着く。観光案内所と島前行きの船も同じ建物なので、ここを出る前に先の行程を決めてしまうといい。