厳美渓
実写(ライセンス済み)663highland / CC BY-SA 4.0

岩手南・一関No.555★★地図で見る →

厳美渓

nature穴場——実はすごい

岩手南部を流れる磐井川の中流にある渓谷。流れが岩盤に丸い穴を穿ち、そのあいだに碧い淵をためている。対岸の茶屋からロープでだんごが渡ってくることでも知られる。

  1. 起点一ノ関駅(東北新幹線)
  2. 約20分岩手県交通バス・一ノ関から
  3. 厳美渓

狙い目

案内板もバス停もあり、紅葉の時期には人も来る。隠れた場所ではない。それでも窮屈にならないのは、立つべき一点というものが無いからだ。橋、岩棚、川の曲がりが谷沿いの道に点々と並び、人はそのあいだに散っていく。

場所

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見どころ(歩く順)

甌穴の河床663highland / CC BY-SA 4.0
  1. 天工橋谷の中ほどに架かる道路橋。渓谷をいちばん広く見渡せる
  2. 甌穴の河床橋の下に広がる凝灰岩の岩盤。石が回って削った丸い穴が並ぶ
  3. 川辺の東屋手前の岸に立つ休み処。対岸の茶屋から籠が下りてくる
  4. 御覧場橋渓谷で唯一のつり橋。荒い流れと深い淵を一度に見下ろせる
  5. 道の駅厳美渓谷から歩いてすぐの直売所。地元の農産物と餅料理の店がある

実際の行き方

  1. 一ノ関駅→厳美渓(岩手県交通・厳美渓線)。
  2. 厳美渓バス停→天工橋。橋から谷を見渡し、下の甌穴の河床へ下りる。
  3. 水面を見下ろす道を東屋まで歩き、そのまま御覧場橋へ。
  4. 道の駅厳美渓に寄ってから、同じバス停で一ノ関行きに乗る。
一ノ関駅から岩手県交通・厳美渓線
乗り場は一ノ関駅前の9番。岩手南部の新幹線の玄関口から、谷と同じ名前のバス停まで乗り換えなしで着く。運賃は片道540円と事業者が案内している。
最終は夕方に出る
一ノ関駅へ戻る便は午後を通してあり、最終は平日が18時45分、土日祝は18時10分。そのあとは走らない。帰りの乗り場も、水面を見下ろす同じ道沿いにある。
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どんな場所か

厳美渓は、栗駒山に源を発して北上川へ注ぐ磐井川の中流に、約2kmにわたって続く渓谷だ。河床をつくるのは、その栗駒山が噴き出した凝灰岩である。ひび割れに入り込んだ石が流れに回され、岩を丸くえぐった——甌穴と呼ばれるその穴が、河床のいたるところに残っている。穴と穴のあいだで流れはゆるみ、水は透けるというより碧く見える。国はこの谷を、名勝と天然記念物の両方に指定している。

おすすめの楽しみ方

一ノ関駅からのバスは朝早くから夕方まであり、日中はおおむね1時間おき、片道20分ほどで着く。新幹線の前後に半日を差し込むのにちょうどいい距離だ。ロープのだんごは暖かい季節のもので、冬のあいだは動かない。だんご目当てで日程を組むなら、先に暦を確かめておきたい。

歴史・背景

厳美渓は、法で守られるよりずっと前から名の通った景勝地だった。仙台からこの谷まで治めた伊達政宗が松島と並べて讃えたと伝わり、その評判はのちの世紀にも受け継がれている。河床の甌穴は、景色としてだけでなく地質の資料としても読まれてきた。流水が岩を削る過程が、ここでは目に見える形で残っているからだ。上流には長者滝橋が架かる。1939年に架けられたこのコンクリートアーチ橋は、1999年に登録有形文化財となった。

行く前に

現金
渓谷そのものについては、市も県も入場料の記載を出していない。歩くのは公道だ。費用がかかるのはバスと籠と道の駅のほうになる。バスは現金と事業者の交通系ICカードが使え、籠のやりとりは現金なので、小銭を持っていくといい。
知っておきたいこと
先に暦を確かめたい。ロープのだんごは冬のあいだ休み、3月の後半に再開する。谷の先の須川温泉まで上がる同じ路線も、走るのは暖かい半年だけだ。山の道が雪で通行止めになるためである。渓谷自体は県の観光公式が通年としており、冬は黒い岩の上に雪が載る。
別ルート
車なら東北自動車道の一関インターから短い距離。谷には市営駐車場があり、道の駅の駐車場も近い。平泉から向かうなら、厳美渓は一関をはさんだ反対側にあたるので、通り道ではなく寄り道になる。
降りたあと
バスが着くのは、谷と同じ名前のバス停。谷を見下ろす道沿いにあり、川はすぐ下だ。一ノ関へ戻る乗り場も同じ道沿いにある。

近くのノート

距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。