
岩手・平泉No.1177★★地図で見る →
達谷窟毘沙門堂
平泉の西の山あいで、せり出した岩壁の下に押し込まれるように建つ朱塗りの堂。すぐ横の岩肌には大仏が彫られている。世界遺産の寺々を歩く輪からは外れていて、タクシーか自転車が要る。
- 起点一ノ関駅
- 約25分JR+タクシー約10分
- 降車平泉駅(JR東北本線)
- そこから
- 達谷窟毘沙門堂
狙い目
平泉の世界遺産の寺々は駅から歩けるか、自転車ですぐの距離にある。だから人の流れはそこで止まる。ここはタクシーか自転車が要る西のはずれで、そのひと手間の分だけ、平日の境内はゆっくり歩ける時間が残っている。
場所
岩手のほかの記事 17件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 毘沙門堂本堂。背面は岩に飲み込まれ、前面は朱塗りの柱で持ち出されている
- 岩面大佛堂の西の岩壁に刻まれた磨崖仏。顔だけで顎から頭頂まで約3.6メートル
- 蝦蟆ヶ池辨天堂岩壁の下、池のほとりに建つ辨財天の小さな堂
- 姫待不動堂木立の奥に構える不動明王の堂。近くの姫待の滝に名を借りる
- 金堂境内のいちばん奥、坂を上がった先に建つ大きな朱塗りの堂
実際の行き方
- 一ノ関駅→平泉駅(JR東北本線・2駅・10分足らず)。
- 平泉駅→達谷窟。タクシーで約10分、または駅前で借りたレンタサイクルで。
- 境内を一巡り。毘沙門堂、岩面大佛、池のほとりの辨天堂、坂上の金堂の順に。
- 平泉駅へ戻る。時間が残れば帰り道に毛越寺を足す。
- 一ノ関からJR東北本線、平泉からタクシー
- 一ノ関駅(東北新幹線)→平泉駅は、JR東北本線を北へ2駅で10分足らず。駅前からタクシーで寺まで約10分。待ち時間を含めても、駅から堂の前までおよそ25分を見ておけばいい。平泉駅の駅舎内には観光案内所がある。
- 平泉駅へ戻る
- 来た道を平泉駅まで戻り、東北本線を南下して一ノ関で新幹線に乗り継ぐ。夕方以降は普通列車の本数が落ちるので、出発前に帰りの時刻を決めておきたい。ここは乗り遅れても歩いて戻れる場所ではない。
どんな場所か
達谷窟は、平泉の中心から西へ入った森の谷にある。地面へ覆いかぶさるように傾いだ岩壁の足元だ。本堂である毘沙門堂はその岩壁に押しつけて建てられており、背面は岩の中へ消え、前面は朱塗りの柱を格子に組んで持ち出すことで床を水平に保っている。京都の清水寺と同じ懸造りで、寺の記録もその舞台を模したものだと伝える。同じ岩壁を西へたどると、高さおよそ16.5メートルの大仏が岩肌に直接彫られている。堂の下には池があり、石灯籠の並ぶ道が通っている。
おすすめの楽しみ方
境内は小さく、順路もひと回りで戻ってくるので、ゆっくり歩いても1時間はかからない。だから毛越寺や中尊寺と同じ日に組める。ただし、ここへ来る足だけは別に用意すること。閉門の時刻は季節で動き冬は早いので、一日の後半ではなく前半に置いたほうがいい。
歴史・背景
寺伝は創建を801年とする。朝廷の命で東北へ下った坂上田村麻呂が、戦勝の礼として堂を建て、108体の毘沙門天を祀ったと伝える。岩壁の大仏は、11世紀の東北の戦乱で倒れた敵味方を弔うために源義家が彫らせたものと伝えられ、胸から下は1896年の地震で崩れ落ちた。堂は1946年に焼け、いまの建物は1961年に建て直されたものだ。2005年に国の史跡に指定されている。
行く前に
- 現金
- 拝観志納料は、平泉観光協会と岩手県の観光ガイドで確認した時点で大人500円、中学生・高校生200円、小学生以下は無料。入口で納める。現金を用意しておくこと。
- 知っておきたいこと
- 境内は年中入れるが、閉門の時刻は季節で動き、冬は夏より早い。参道と堂まわりは砂利で、雨や雪のあとは滑りやすい。堂へ上がる階段も急だ。
- 別ルート
- 車なら、寺の公式アクセス案内で東北自動車道・平泉前沢インターから約15分。一関側から道路で向かうと厳美渓へ抜ける途中に当たるので、半日の周回として組み合わせやすい。
- 降りたあと
- 平泉駅から寺までは西へ数キロあり、歩ける距離ではない。タクシーを使うか、駅前の観光案内所で自転車を借りる。平泉の定番のサイクリングコースは、中尊寺、毛越寺、姫待の滝と回ってここへ着く順路になっている。
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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。