檜枝岐村
実写(ライセンス済み)KQuhen / CC BY-SA 4.0

南会津・尾瀬No.561★★地図で見る →

檜枝岐村

〜尾瀬への道に立つ歌舞伎の村〜

culture穴場——実はすごい

尾瀬の福島県側の入口に位置する山村。鎮守の境内に茅葺きの歌舞伎舞台が建ち、正面の斜面は石積みの観客席になっている。村の一座が舞うのは決まった祭礼の日だけで、それ以外の日、舞台はただそこに建っている。

  1. 起点会津田島駅
  2. 約1時間30分会津バス・季節運行
  3. 降車檜枝岐役場前(会津バス檜枝岐線)
  4. 徒歩
  5. 檜枝岐村

狙い目

見つかっていない村ではない。福島県側の尾瀬の玄関口であり、公演の日や登山の週末には道が混む。めずらしいのは釣り合いのほうだ。これだけ小さな集落が、これだけ古い芝居を抱えている。しかも興行としてではなく、神に納めるものとして続けている。

場所

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見どころ(歩く順)

桧枝岐の舞台KQuhen / CC BY-SA 4.0
  1. 道の駅 尾瀬檜枝岐村の北の入口。温泉と温水プールを併せ持つ公共の施設が同じ敷地にある
  2. 国道352号の家並み一列に続く集落。屋根は村の申し合わせで赤錆色にそろえられている
  3. 歌舞伎伝承館 千葉之家鎮守の石鳥居の脇に建つ一座の資料館。衣装や記録が並ぶ
  4. 桧枝岐の舞台境内に建つ茅葺きの舞台。兜造の屋根と、内部の固定式二重舞台
  5. 石積みの観客席舞台と向き合う急な段。いちばん上の段に鎮守の社が座る

実際の行き方

  1. 浅草→会津田島駅(東武・野岩鉄道・会津鉄道の直通)。
  2. 会津田島駅→檜枝岐役場前(会津バス。約1時間30分、緑の季節は1日4便)。
  3. バス停→鎮守神社(国道352号を南へ歩く)。
  4. 石鳥居→伝承館、そして石段を上がって舞台へ。
会津田島駅から会津バスで
鉄道の起点は会津田島駅で、浅草からの直通列車で入れる。檜枝岐・尾瀬沼山峠へ向かう会津バスの路線で、村までおよそ1時間30分。緑の季節は1日4便が出る。起点はいま会津高原尾瀬口駅ではなく会津田島駅なので、古い時刻表を見ると足をすくわれる。
日帰りは余裕がない
下りのバスも上りと同じくらい本数が少なく、最終は午後に出てしまう。多くの人は一泊する。この村は数十年前に民宿の村へ舵を切っていて、宿の多くは家族経営だ。どうしても日帰りするなら、舞台へ歩き出す前に帰りの席を押さえておきたい。
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どんな場所か

檜枝岐村は福島県の南西の端、会津駒ヶ岳と燧ヶ岳のあいだを流れる檜枝岐川沿いにある。村域のほとんどは山林で、家々は国道352号に沿ったわずかな平地に寄り集まっている。その南端、鎮守神社の境内に舞台がある。茅葺きで、この村独自の兜造という屋根の形を持ち、客席ではなく社殿のほうを向いて建つ。正面の斜面は石を積んで段に均されていて、そこが観客席になる。演者も衣装も大道具も、すべて村の人の手によるものだ。

おすすめの楽しみ方

公演の日は決まっている。5月12日の愛宕神社祭礼、8月18日の鎮守神社祭礼、そして9月第1土曜の「歌舞伎の夕べ」で、旅行者向けなのは三つめだ。その前後は村が埋まるので、早めに宿を取るか、あえて何でもない日に行くとよい。誰もいない石段を上がると、舞台が客席ではなく社殿のほうを向いている理由が腑に落ちる。緑の季節なら尾瀬と組み合わせたい。峠へのシャトルバスは同じ道から出ている。

歴史・背景

歌舞伎が江戸時代にこの谷へ入り、そのまま根を下ろした。舞台は1893年の村の大火で村もろとも焼け、1897年ごろに建て直されている。その建物が1976年、隣町の大桃の舞台とともに国の重要有形民俗文化財に指定された。芝居のほうは1999年に福島県の重要無形民俗文化財となっている。担い手は千葉之家花駒座という一座で、座員はおよそ三十名。村人の姓が三つの家筋にほぼ収まる、そういう規模の集落から出ている。

行く前に

現金
尾瀬を横断する乗車券はスマートフォンのアプリでしか買えず、駅の売店でもバス車内でも扱っていない。会津田島から沼山峠までの往復乗車券のほうは会津田島駅の売店で買える。村のなかでは現金を持っておく。公演の詳細は毎年観光協会が出しているので、決め打ちせずそちらを確かめる。
知っておきたいこと
特別豪雪地帯である。冬はバスの本数が大きく減り、国道352号の新潟方面は晩秋から初夏まで閉ざされる。村から先、尾瀬へのシャトルバスはおおむね5月下旬から10月下旬までの季節運行で、その区間に自家用車は入れない。
別ルート
新潟側からは、奥只見湖の尾瀬口乗船場から沼山峠へ抜けるルートがあるが、緑の季節のみで、事前予約が要る。車なら南会津町側から国道352号を遡る。村より西は冬のあいだ通り抜けできない。
降りたあと
檜枝岐役場前のバス停から国道352号を南へ数百メートル歩くと、鎮守神社の石鳥居に出る。鳥居の脇に伝承館が建ち、その奥の石段を上がったところが舞台である。

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距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。