北見ハッカ記念館
実写(ライセンス済み)Vanquish0 / CC BY-SA 4.0

北海道東・北見No.1153★★地図で見る →

北見ハッカ記念館

history穴場——実はすごい

北海道東部の北見は、かつて世界の薄荷の大半を送り出した町だ。その工場に残った建物がいま町の記念館になっていて、隣の薄荷蒸溜館では日中、実際に蒸溜器に火を入れて見せている。

  1. 起点北見駅(JR石北本線)
  2. 約10分北見駅から徒歩
  3. 北見ハッカ記念館

狙い目

ここは知られていない場所ではない。北見市が観光の一つとして案内しているし、駅から歩ける町なかの一角にある。静かなのは無名だからではなく、題材のせいだ。一つの産業だけを扱う入場無料の資料館で、入場整理も行列もない。気をつけるのは混雑ではなく休みのほうで、市は月曜と祝日の翌日、それに年末年始を休館としている。

場所

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見どころ(歩く順)

薄荷蒸溜館Aldentea / CC BY-SA 3.0
  1. 1階の展示室ハッカと、それを扱った人びと。製品ができるまでの工程
  2. 2階の展示室ホクレン北見薄荷工場そのものと、ハッカの仲間にあたる植物
  3. 薄荷蒸溜館昔のハッカ小屋をかたどった別棟。歴代の蒸溜器が並ぶ
  4. 田中式薄荷蒸溜器北見の薄荷産業を長く支えた蒸溜釜。蒸溜館の中にある
  5. まわりのハーブ園記念館と蒸溜館を囲むハッカとハーブの植え込み

実際の行き方

  1. JR石北本線で北見へ(札幌からは特急オホーツク、旭川からは特別快速大雪)。
  2. 北見駅→記念館(南西へ徒歩約10分。若葉線・春光町線のバスで「農協」下車でもよい)。
  3. 1階の展示から2階へ上がり、そのまま建物の裏手にある薄荷蒸溜館へ出る。
  4. 蒸溜の実演に時間を合わせ、ハーブ園を抜けて駅まで戻る。
北見駅から歩く
北見はJR石北本線の駅で、札幌からの特急オホーツク、旭川からの特別快速大雪が停まる。駅から記念館までは町なかを南西へ、平坦な道でおよそ10分。市はバスでの行き方も示していて、若葉線と春光町線なら「農協」で降りてすぐ、三輪・小泉線と光西町線なら「本町1丁目」から数分の距離になる。
北見駅へ戻る
来た道をそのまま戻る。石北本線は西が旭川方面、東が網走方面で、本数は多くない。展示に腰を落ち着ける前に、帰りの発車時刻を見ておいたほうがいい。飛行機で発つなら、空港連絡バスはホーム側ではなく駅に隣接するバスターミナルから出る。
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どんな場所か

北見は北海道東部の内陸にある町で、長いあいだ「北見」といえば薄荷のことだった。最盛期にはこの一帯の薄荷が世界の市場のおよそ70%を占め、ホクレンの工場がその加工を担っていた。工場が操業を終えたとき、会社は備品ごと敷地を北見市に譲り、戦前からの建物が一棟だけ解体をまぬがれた。その建物が、町を支えた産業そのものの記念館として開き直したことになる。1階は薄荷と、それを扱った人びとの仕事。2階は工場そのものと、ハッカの仲間にあたる植物へ話が移る。敷地のまわりはハーブ園が囲んでいる。

おすすめの楽しみ方

開館時間は夏の半年が長く、冬の半年は短い。蒸溜の実演も開館日の午前の遅い時間から午後の半ばまでなので、あてにできるのは日中ということになる。ここは香りそのものが展示で、いちばん強く立つのは実際に釜を焚いているあいだだ。月曜と祝日の翌日は休館日にあたるため、飛行機の前後に無理に差し込むと空振りしやすい。

歴史・背景

北見の薄荷は1939年ごろに頂点を迎え、この一帯の作物が世界の供給を握り、ホクレンの工場がその中心にあった。工場は1983年に閉じ、1986年、市は譲り受けた建物をそのまま記念館として開いた。建物は1996年に北見市の指定文化財となり、2007年には国の近代化産業遺産にも数えられている。薄荷蒸溜館はそのあとに建てられたもので、昔のハッカ小屋をかたどり、工場ではなく農家の側の仕事を見せるための建物だ。

行く前に

現金
北見市は記念館も薄荷蒸溜館も入館無料としている。蒸溜館には売店があり、観光協会はアロマクリームやアロマスプレーを作る体験も案内している。これだけ古い建物なので、カード頼みにせず現金を少し持っておくと確実だ。
知っておきたいこと
北見市は月曜日、祝日の翌日、それに12月30日から1月6日までを休みとしている。開館時間は季節で変わり、冬の半年は短くなるので、寒い時期に行くなら市のページで最新の時間を確認してから出たい。蒸溜の実演は開館日に、午前の遅い時間から午後の半ばにかけて行われる。
別ルート
女満別空港からは、北海道北見バスの女満別空港線が北見駅に隣接するバスターミナルまで入る。タクシーやレンタカーでも1時間かからない距離だ。オホーツク海側から向かうなら、石北本線が網走から西へ北見に入る。
降りたあと
北見駅からは町なかを南西へ。記念館は住宅の並ぶ一角に、通りから少し引いて建つ戦前からの低い建物で、その裏手に薄荷蒸溜館とハーブの植え込みがある。