
島根・石見 温泉津No.845★★地図で見る →
温泉津温泉
〜石見銀山の積出港の湯〜
島根の日本海側、狭い谷に開いた港町の温泉。外湯は旅館の中ではなく通りに面して建ち、通りごと重要伝統的建造物群保存地区に選ばれている。湾の先は、石見銀山の銀を積み出した港だった。
- 起点出雲市駅
- 約1時間40分JR+徒歩15分
- 降車温泉津駅(JR山陰本線)
- そこから
- 温泉津温泉
狙い目
穴場ではない。ただ、遠い。出雲市から普通列車で一時間半近くかかり、新幹線は近くを通らない。その距離が効いていて、有名温泉地のような混み方はしない。代わりに残っているのは、外湯が公共のもので、建物が保護されていて、その裏に大きなリゾートが控えていない通りだ。
場所
島根のほかの記事 14件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 温泉津の町並み江戸末期から昭和初期の町家と旅館が並び、赤い石州瓦の屋根が続く通り
- 薬師湯施設の横に湧く自噴源泉を、空気に触れさせずに浴槽へ落とす共同浴場
- 元湯 泉薬湯同じ通りに建つもう一つの共同浴場。開湯当初からの源泉を引く
- 龍御前神社通りの西のはずれに建つ社。ゆのつ温泉夜神楽の舞台になる(要予約)
- 温泉津やきものの里登り窯の残る焼き物の里。やきもの館で地元窯元の作品を扱う
- 沖泊町の北にある細い入り江。石見銀山の銀は、ここから船で海へ出た
実際の行き方
- 出雲市駅→温泉津駅(JR山陰本線・普通で約1時間25分)。
- 温泉津駅→温泉街(入り江沿いに徒歩約15分。路線バスなら「温泉前」下車)。
- 外湯の並ぶ通りを、西のはずれの龍御前神社まで歩く。
- 北の沖泊まで足を延ばすか、駅へ戻って帰りの列車に乗る。
- 出雲市駅からJR山陰本線
- 出雲市駅→(JR山陰本線・普通で約1時間25分)→温泉津駅。そこから温泉街まで徒歩約15分。本数の少ない路線なので、ホームで待つのではなく、出る前に発車時刻を調べておきたい。
- 温泉津駅から戻る
- 出雲市方面へ戻る列車は本数が少なく、最終も夜の早い時間に出てしまう。温泉津駅は無人駅で窓口がない。着いたらホームの時刻表で帰りの列車を決めてから湯に入るほうが安全だ。
どんな場所か
温泉津は、島根の石見海岸で、入り江の奥に開いた狭い谷にある。表通りの町割りは近世のもので、いまもその形のままだ。江戸末期から昭和のはじめにかけて建てられた町家に、旅館や寺社が混じって並ぶ。屋根はこの海岸で焼かれた赤い石州瓦。外湯の湯は自噴で、空気に触れないまま浴槽へ落ち、そのまま流れていく。この通り全体が重要伝統的建造物群保存地区に選ばれていて、温泉町としては全国で唯一である。
おすすめの楽しみ方
駅から入り江沿いに歩いて、通りをゆっくり抜けるのがいい。短い道なので、見どころは一軒ずつの建物より軒先の連なりのほうにある。先に湯へ入ってしまうと、そのあとの散歩が格段に気持ちよくなる。外湯は湯が熱く、営業時間も同じではないので、通りの掲示を見てから順番を決めたい。夜神楽は予約が要る。当日ではなく、旅の前に押さえておく。
歴史・背景
温泉津は石見銀山の外港として育った町だ。町の北にある沖泊という細い入り江が、掘り出された銀を船に積んだ場所にあたる。世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」は、鉱山だけでなくこの港と港町も構成資産に含んでいる。のちに北前船の寄港地となり、石州の焼き物を全国へ送り出した。町並みが重要伝統的建造物群保存地区に選定されたのは2004年である。
行く前に
- 現金
- 通りを歩くこと自体は無料。外湯は入浴料がかかり、この規模の町ではカードの使えない店もあるので、現金を持っておきたい。駅が無人なので、帰りの切符は有人駅か車内で。
- 知っておきたいこと
- 日本海側の天気で、冬は雨と風が強い。谷が細いぶん、風がまっすぐ通りを吹き上げる。人が住んでいる町でもあり、外湯が閉まる時間になると早く静かになる。
- 別ルート
- 車なら、石見銀山の中心である大森から約20分。鉱山と港を一日でつなげられる。内陸側からは、浜田道の大朝ICから約1時間。
- 降りたあと
- 温泉津駅から入り江沿いの道を北西へ徒歩約15分で温泉街の入口。路線バスもこの区間を走り、通り沿いの「温泉前」で降りられる。
近くのノート
距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。

