室津
実写(ライセンス済み)RAKKO_TAKASAKA / CC BY-SA 3.0

山口南東・上関No.824★地図で見る →

室津

〜上関海峡に面した港町〜

local穴場——実はすごい

上関半島の先端の港町。狭い海峡をはさんで島と向き合う。古い家並みは働く岸壁から一筋入った通りにあり、バス停のすぐ横に明治の木造四階建てが立っている。

  1. 起点JR柳井駅
  2. 約45〜50分JR柳井駅からバス
  3. 降車道の駅上関海峡(防長交通 上関行)
  4. そこから
  5. 室津

狙い目

ここは重伝建でも保存地区でもない。それがそのまま町の性格になっている。案内看板も入口も順路もない。あるのは海峡と橋、一棟だけ突出した建物、そして観光用に片付けられなかった普通の家並みだ。観光地の顔をする前に、町の顔をしている。

場所

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見どころ(歩く順)

四階楼Clare lau / CC BY-SA 4.0
  1. 室津港町の北端にある働く岸壁。漁船と、島へ渡る船の発着場
  2. 道の駅上関海峡海に面した道の駅。バス停であり、古地図を使う町歩きの集合場所でもある
  3. 四階楼明治の木造の高い建物。内部には鏝絵とステンドグラスが残る
  4. 室津の旧道海沿いから一筋入った古い家並み。道が細くなり、斜面へ上がっていく
  5. 上関大橋長島へ渡る橋。上から町の屋根並みを振り返れる

実際の行き方

  1. JR柳井駅→道の駅上関海峡・室津(防長交通 上関行バス 約45〜50分)。
  2. バス停→四階楼(海沿いの道を南へ、徒歩1分弱)。
  3. 四階楼→一筋山側の旧道へ入り、そのまま南の橋へ(徒歩約10分)。
  4. 室津→上関大橋を渡って長島へ(徒歩、または橋を越えて走る同じバスで)。
JR柳井駅から上関行きのバス
防長交通のバスがJR柳井駅前から半島を南下し、上関まで走る。途中で室津と道の駅上関海峡に停まる。所要は山口県観光の案内で、降りる停留所により約45〜50分。便数は多くないので、一日の組み立てはダイヤに合わせることになる。
同じ道を柳井へ戻る
帰りも同じ道を柳井駅まで戻る。最終便は都市の感覚からするとかなり早い。半島に鉄道はなく、遅い時間の代替手段もない。歩き出す前に、帰りの一本を決めておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

室津は上関の本土側にあたる。もう半分は対岸の長島で、あいだの海峡は橋一本で渡れるほど狭い。二つの岸は長いあいだ、ひとつの港として働いてきた。海沿いは漁港で、島へ渡る船もここから出る。景観のために整えられた通りではない。古い町並みがあるのはそこではなく、一筋だけ山側に入った道だ。海から一本入ると家が迫り、道幅が縮み、地面はそのまま斜面の集落へ上がっていく。ロープも柵もない。全部、人が住んでいる。

おすすめの楽しみ方

柳井からのバスは約45〜50分、田舎のダイヤで動く。停留所を離れる前に帰りの時刻を読んでおきたい。道の駅からは古地図を手に町を歩く無料のガイドが出るが、こちらは事前予約が要る。思いつきではなく、日程を組んでから来る町だ。ガイドを取らないなら、岸壁と一筋裏の道と橋で、ゆっくり歩いて一時間ほどになる。

歴史・背景

上関は関所の港だった。長州藩は海峡を通る船を見張る番所を置き、江戸時代なかばには、北前船が風と潮を待つ港として最も栄えた。その時代の金が形になって残っているのが、バス停から一分の四階楼だ。1879年、地元の小方謙九郎が建てた木造四階建てで、日本の大工の技術に西洋の意匠をまとわせている。2005年に国の重要文化財に指定された。

行く前に

現金
バス代と町での買い物には現金を用意しておきたい。この規模の町でカードが使える前提は置かないほうがいい。店がまとまっているのは道の駅くらいだ。
知っておきたいこと
道の駅と岸壁沿いの数軒はそれぞれの営業時間で動き、そこを外すと町は静かになる。海峡は吹きさらしで、橋の上の風は路地で感じるより強い。
別ルート
車なら山陽自動車道の熊毛ICか玖珂ICから半島の道を下る。海からなら、祝島へ渡る船が室津港に寄る。往復で戻る代わりに、島めぐりの起点にも終点にもできる。
降りたあと
バスを降りるのは海に面した道の駅上関海峡。四階楼は同じ海沿いの道を南へ一分足らず、その裏手に旧道が続く。働く岸壁は北へ少し歩いたところにある。

近くのノート

距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。