
沖縄北部・伊江島No.805★★地図で見る →
伊江島
〜ゆりの畑と一本の峰〜
本部半島の沖、フェリーで渡る畑の島。真ん中に一本だけ尖った峰が立ち、北東の岬は春にゆりで埋まる。中央から西は海兵隊の飛行場。三つが互いの見えるところに並んでいる。
- 起点本部港
- 約30分本部港から村営フェリー
- 降車伊江港(本部港航路)
- そこから
- 伊江島
狙い目
伊江島は、沖縄でいちばん人の多い観光地帯から丸見えの位置にある。船も短い。それでも人がまばらなのは、この島が「立ち寄り先」ではなく「行き先」だからだ。行きの便と帰りの便を、まるごと一日に組み込むことになる。ゆり祭りの時期を外せば、畑へ向かう道はたいてい島の人のものだ。
場所
沖縄のほかの記事 41件・地図で開く →見どころ(歩く順)

- 伊江港南岸の船着き場。集落とレンタルの窓口が周りにまとまっている
- 城山(タッチュー)島にただ一つの峰。階段の道を登ると、島が一枚の板のように見渡せる
- リリーフィールド公園北東の岬。春はテッポウユリが崖の上を埋める
- 湧出(わじぃー)北岸の崖の下に湧く水。見下ろす場所が道の上にある
実際の行き方
- 那覇・名護→本部半島の本部港。
- 本部港→伊江港(伊江村営フェリー・約30分。車は事前予約)。
- 伊江港→島の真ん中の城山へ。南側の登り口から階段を上がる。
- 北東の岬と北岸の湧き水を回り、最終便に間に合うよう桟橋へ戻る。
- 本部港から村営フェリーで渡る
- 本部港→(伊江村営フェリー・約30分)→伊江港。船を走らせているのは伊江村で、一日に何便か往復している。車も同じ船で渡せるが、航送は乗り場で買うのではなく事前に予約する。
- 伊江港から戻る
- 最終便は夕方に出てしまい、夜の便はない。帰りの時刻が、その日の組み立てを決める。ゆり祭りの時期は船が一番の関門で、切符を求める列は始発の前からできる。
どんな場所か
伊江島は本部半島の沖に浮かぶ、面積およそ23平方キロの平らな島だ。垂直なものは、たったひとつしかない。畑の真ん中から172メートルの城山が突き出していて、その尖り方から島の人はタッチューと呼ぶ。海を挟んだ本部の岸からこの島だとわかるのは、この形のおかげだ。あとはすべて水平に近い。落花生の畑、牛の牧草地、そして春には北東の岬いっぱいのゆりの畑。島の中央から西にかけては、アメリカ海兵隊の補助飛行場が広い区画を占める。三つの土地の使われ方が、互いの見えるところで並んでいる。
おすすめの楽しみ方
ゆりが見頃を迎えるのは4月の終わりから5月のはじめ。島がゆり祭りを開き、その時期の朝は、乗船の整理券を求める列が早くから伸びる。祭りの季節を外せば、同じ岬はただの草の崖で、水平線には隣の島影が並ぶ。城山の登りは短いが全部が階段なので、日が傾いてからのほうがいい。
歴史・背景
この島の土地は、二度、飛行場のために取り上げられた。太平洋戦争の末期に旧日本軍が滑走路の用地として接収し、1945年には上陸した米軍が同じ土地をふたたび接収する。ここでの戦いは、沖縄戦をそのまま縮めたものとして島に語り継がれている。戦後には西側の一帯も接収された。返還は段階的に進み、返ってきた土地は農地や公共の施設に作り替えられた。それでもいまなお約8平方キロ——島のおよそ三分の一——が、海兵隊の補助飛行場として使われている。
行く前に
- 現金
- 峰も岬の公園も北岸の湧き水も、すべて道でつながっている。乗船券と車の航送料は港で払う。自転車・原付・車は桟橋のそばで借りられる。渡ってしまえば現金と考えておくのが安全だ。
- 知っておきたいこと
- 海が荒れれば欠航する。夏の終わりから秋の台風の時期には、何日か止まることもある。島の広い部分は飛行場の区域で、立ち入れない。道はその外側を通り、どこから先が公のものでなくなるかは標識が示している。
- 別ルート
- 航路は一本しかない。変えられるのは車を連れていくかどうかで、航送は事前にウェブで予約する。借りるなら、着いた桟橋のそばで借りればいい。
- 降りたあと
- 伊江港が到着地点そのもの。村役場もレンタルの窓口も商店も、待合所から数分の範囲にある。島の真ん中の峰までは、歩いて20分ほどだ。
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