三室戸寺
実写(ライセンス済み)小池 隆 / CC BY 3.0

宇治・三室戸No.1207★★地図で見る →

三室戸寺

history穴場——実はすごい

宇治の山の中腹に建つ、西国三十三所第十番の札所。本堂の下には広い庭が開け、ツツジ、あじさい、蓮と順に咲きつぐ。上の平場には本堂と鐘楼、そして三重塔が並ぶ。

  1. 起点京都駅
  2. 約45分JR+京阪・本数多め
  3. 降車三室戸駅(京阪宇治線)
  4. 徒歩
  5. 三室戸寺

狙い目

宇治はふつう、平等院と茶の通りで半日という配分になる。この寺は坂を上った先にあるぶん、その行程から落ちやすい。花の公開中は参拝者でにぎわう札所であって、静かな場所ではない。ただ、その時期を外すと庭はただの山の斜面に戻り、代わりに平場の建物のほうが目に入ってくる。

場所

京都のほかの記事 90件・地図で開く →

見どころ(歩く順)

三室戸寺 あじさい園ttshr1970 / CC BY 3.0
  1. 参道の坂下の通りから案内に沿って上がり、拝観受付で終わる道
  2. つつじ園境内の南側、ひな壇状の斜面を細い小径が縫っていく
  3. あじさい園つつじの下のくぼ地。杉木立のあいだに花が育つ
  4. 蓮の鉢夏、本堂前の砂利にずらりと並べられる鉢植えの蓮
  5. 本堂前の平場石の兎と石の牛が本堂の前に座り、東に鐘楼と三重塔が立つ

実際の行き方

  1. 京都駅→黄檗駅(JR奈良線・南行き)。
  2. 黄檗→三室戸(京阪宇治線・一駅)。
  3. 三室戸駅→三室戸寺の門(東へ坂を上って徒歩約15分)。
  4. 下の斜面の庭を先に歩き、そのあと本堂のある平場へ上がる。
JRで黄檗へ、京阪で一駅
京都駅→(JR奈良線・南行き)→黄檗駅。すぐ横に同名の京阪の駅があるので、京阪宇治線に乗り換えて一駅南の三室戸駅へ。そこから東へ、坂を上って徒歩約15分で門に着く。どちらの区間も日中は本数が多い。
宇治へ抜けるか、黄檗へ戻るか
三室戸は京阪の終点・宇治から一駅なので、平等院まで足を延ばしてJR宇治駅から帰ることもできる。来た道を戻るなら黄檗でJR奈良線に乗り換えて京都駅へ。夜は本数が減るので、遅くなるなら宇治線の終電を確かめておきたい。
現在地からの経路を開く(Google マップ)↗

どんな場所か

三室戸寺は、宇治川の北に立ち上がる明星山の中腹にある。境内は二段構えだ。下の斜面には約五千坪の庭があり、枯山水と池泉回遊、それに広い芝生で組まれている。その上の平場に、本堂と鐘楼と三重塔が並ぶ。花はすべて下の庭にある。上段のひな壇におよそ二万株のツツジ、その下のくぼ地にあじさい、夏は本堂前の砂利に鉢植えの蓮がずらりと出る。同じ斜面が秋には紅葉に変わる。

おすすめの楽しみ方

庭を先に、本堂を後に。門から道が下っていく造りなので、上りに任せるとあじさいのくぼ地をまるごと見落とす。花が順に見ごろを迎えるのは晩春から初夏にかけて。宝物殿は月に一日だけ公開される。宇治は一駅の距離なので、平等院の前でも後でも組み込める。

歴史・背景

寺伝によれば創建は宝亀元年、西暦770年。光仁天皇が宮中から見えた光の源をたずねさせ、淵から観音像が見つかったことに始まるという。のちに三代の天皇が離宮を置いたことから、御室戸寺が三室戸寺になった。十五世紀に伽藍を火が焼き、十六世紀には織田信長に寺領を没収される。いまの本堂は江戸時代のものだ。その下の庭はずっと新しく、作庭家・中根金作の手で1989年に完成している。

行く前に

現金
拝観料は門で納める。花の庭が開いている期間は料金が変わるので、その時点の額は寺の公式サイトで確認したい。有料の駐車場はあるが、六月のいちばん混む土日は公共交通で来てほしいと寺が案内している。
知っておきたいこと
八月の中ごろと年末に閉門する期間があり、受付は日が暮れるずっと前に終わる。夜の寺ではない。あじさいのライトアップは別枠で、独自の日程で行われる。
別ルート
京都の市中からなら京阪本線を南下して中書島へ出て、宇治線に乗り換えて三室戸まで。JR宇治駅からはバスかタクシーでも行ける。あじさい園の開園中は臨時のバスが増える。
降りたあと
三室戸駅を出たら、川を背にして東へ。案内表示の出た道が坂になって続き、上りきったところが拝観受付だ。庭は建物の下に広がっている。

近くのノート

距離は地図上の直線で、移動時間ではありません。